私の夫は「ぶりっ子おじさん」である。
かつては、ゴリゴリのパワハラ・モラハラ気質だった夫が、
今やすっかり、ぶりぶりのぶりっ子に成り果てた…。ではなく、のし上がった。
この記録は、その豹変ぶりぶりを観察しつつ暮らす、愉快な同居生活の健忘録である。
すべての始まりは、あの朝だった。
離婚、そして復縁。 。。
いろいろあって、私たちは数年前、再び同じ屋根の下で暮らすことになった。
その同棲開始日の翌朝のこと。
私が台所で家事をしていると、どこかの部屋から、
なんとも可愛らしいメロディの目覚まし音が聞こえてきた。
ふんわりと、ころころと、まるでオルゴールのような音色♬
「あらあら、どんなかわい子ちゃんが起きてくるのかしら?」
心踊る朝のひととき。当然、太鼓ちゃん(子ども2号)の目覚まし音だと、私は決めつけていた。
……我が子に「かわい子ちゃん」と心躍らせている時点で、私の親ばかも大概である。それは認める。
がしかし。
廊下の向こうから現れたのは——
まだ眠そうに目を擦り、 膨れっ面で口をとんがらせて、 「眠いのに、がんばって起きてきたのぉ~♡」と全身で訴える、
夫(50代・元モラハラ) であった!!
まるで、小学生のかわい子ちゃんが、寝起きにお母さんのもとへ歩いてくる、あの仕草。。。
それを、いい年の中年男性が、一切の照れもなく、堂々とやっているのである。
いとをかし。
……いや、をかしで済ませていいのか、これは。。。
ぶりっ子の兆しが見えた、なにやら胸騒ぎのする朝だった。
そしてこの胸騒ぎは、後に的中することになる。
夫は家庭内で(私の前でだけ)、毎日堂々とぶりっ子する男に生まれ変わっていくのだが——
それはまた、別のお話しで。
次回予告: わが家には「ん〜ん」「う~う」など、夫婦だけで使用する
謎の共通言語がいくつかある。
文字にすると完全に不審だが、おかげさまで深刻な夫婦喧嘩はゼロである。
おそるべし、ぶりっ子パワー✨

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